Karuizawa New Art Museum 2012.6.27-7.16
に出展した作品の中からの1点
「備中青瓷輪花盌 初雪」
穴窯に窯詰めした場所のせいでしょうか、青くはなりませんでした。
ですが、どうも惹きつけられる存在感があり、今回の出展を決めました。
全体に灰色の呈をしており、黒の斑点、見込みにはサヤの降りモノがあります。
どうもこれは、降り始めた雪のようだと、本来は付けない銘が思い浮かびました。
「銘 初雪」
私の陶房にはご縁の少ない雪ですが、
梅雨の晴れ間に、この澄んだ空のような青に成らなかったウツワが、妙に愛おしく思います。