2012年8月15日水曜日

工房 Ikuko 黒鉄土瓶・急須

大阪芸大で非常勤勤務してたころ、ある人が使っている南部鉄器の土瓶にとても惹かれた。
光沢があるわけでもないのに、しっとりした質感。。

でも、お店でみるとカサついている。やっぱり使い込んだ味なんだなぁと思うわけで。

一般的に工業製品は新品が一番きれいだ。でも、それとは違う愛着の跡がモノに宿る時に、美しさが映えるモノもあると思う。

それは、使う人の思い入れもあるだろうし、作り手の意図もあるかもしれない。


南部鉄器は鋳型を使った鋳造で成形されるが、使い込んだ鉄の風合いは、どうにも愛おしい。
備前の徳利もそんな味が出てくるのだが。。


そんな南部鉄器に憧れて、造り始めた黒鉄シリーズ。
陶芸を始めて2年目に一先ずの完成をみたけど、以来お蔵入り。7年目の再制作です。

黒鉄土瓶(取手 銅) /12.600

黒鉄急須 /12.600